投資方法

投資方法を考える!

ソーシャルレンディングの投資方法は、「集中投資型」か「分散投資型」になります。

自身の投資資金を、どの事業者のどの案件にどのように分散するのか?
大きく分けて4つのパターンがあります。

・1事業者 1案件
・1事業者 複数案件
・複数事業者 1案件づつ
・複数事業者 複数案件

それぞれにメリット/デメリットがあり、どれが良い悪いというのはありません。
あくまで投資家個人が、どのようなスタイルを選ぶかという選択があるのみです。
一般的には、資金量の増加に応じて変化させていきます。

集中投資型(1事業者)

正確には、投資資金を1事業者1案件に集中させるのが集中投資です。
ですが、ここでは1事業者に投資資金を集中させる事を集中投資と呼ぶ事とします。

集中投資の基本は、その事業者を100%信じる事になります。

絶対大丈夫という賭けに、投資資金を集中的に張ります。
投資資金を集中させているので、想定外の「魔坂」で投資に失敗する事になります。
いくら事業者や案件の安全性を調査しても、失敗の確率を0%にする事は不可能です。
とは言うものの「魔坂」にさえ遭遇しなければ無敵の投資方法となります。

よくあるのが、その事業者がヤバくなったら逃げるという考えです。
事業者が徐々にヤバくなれば、なんとか逃げ時も確保できます。
ですが、徐々にヤバくなる事は稀で、基本的には恐ろしく短期間でヤバくなります。
逃げ時を確保できるケースは極めてレアだと考えおく方がいいと思います。
ソーシャルレンディングの場合、投資期間は解約できない縛りがあるので要注意です。
期間の長い案件への集中投資は怖い。

投資資金が少額の人向けの投資手法です。

分散投資型(複数事業者)

複数の事業者や案件に投資資金を分散させる事を分散投資と呼びます。

分散投資のメリットは、被弾した時の最大金額を投資家がコントロールできる事です。
ソーシャルレンディングでは、1案件で年利5%前後の利益が見込めます。
被弾額の最大を投資資金の5%程度に抑えておけば、致命傷を防ぐことができます。

例えば、投資資金を500万円だとして年間予想利益が5%の25万円。
投資案件を20案件に分散して、1案件あたり25万円を投資します。

1案件が、最悪の-100%被弾になっても25万円の損失に抑えられます。
この様に、致命傷さえ防いでおけば、数ヶ月~数年でリカバリーする事ができます。

分散投資で一番やってはいけない事は、中途半端な分散です。
1案件に投資資金の50%を超えるような投資をしていたとします。
当然、この案件が被弾すれば、投資資金の半分を失う事になります。
50%の損失は、残った資金を2倍(+100%)にしないとリカバリーできません。

年利5%で単純に考えると20年かかる事になります。
中途半端な分散には注意してください。

1事業者への投資が全体の成否を決めるような分散は、集中投資型と同じ効果になります。
意図的に行う場合を除いてやらないようにしましょう。

1事業者や1案件あたりの投資金額をできるだけ平均化しておくのがセオリーです。
もちろん期間や詳細内容を加味して、投資金額を一定の範囲で調整するのはかまいません。
いろいろと工夫して、1事業者や1案件から受ける被害を最小化しましょう。

分散投資のデメリットも記載しておきます。
事業者が事件/事故を起こして倒産騒ぎや訴訟騒ぎになる場合です。
事業者の分散数に比例して、巻き込まれる確率があがります。
全ての事業者に分散している場合は、100%巻き込まれます。
被弾を避ける調査や努力はしますが、おそらく避けられません。
被弾する事が前提の投資方法になります。

ソーシャルレンディング事業者が扱う案件は不動産が絡んだものが多いです。
案件の保全に不動産を担保にしている場合も多々あります。
不動産価格の大暴落がおこれば、分散効果は期待できません。
ソーシャルレンディング業界そのものがヤバくなるので、注意してください。

出口戦略

全ての投資に共通して言える事ですが、投資を辞めるまで勝ちは確定しません。
ピーク時の資産額がいくら多くても、投資を辞める時にマイナスなのでは意味がありません。

ある一定額を超えたら別の投資を追加したり、現金化して余裕資金として残したり。
出口戦略を決めておくのも重要です。

目的をもって投資をしていきましょう。